技術革新の新しい波 4
周知のように現在はLSI(大規模集積回路)を経て、いわゆる超LSIの時代に入りつつあり、「第4世代」が展開されています。
このような激動期に、IBMはどのように戦略を転換し、市場の主導権をつかんだのでしょうか。
IBMのトマス・ワトソン・ジュニアはその時代を回顧して、次のように語っています。
「・・・会計機産業における真に地球を揺るがすような発展の間、IBMはぐっすりと眠りこんでいました。
わが社は1947年に、最初の電子的操作のパンチカード式計算機を送り出していました。
わたしたちは、当時でも電子コンピューターはきわめて速度が速いので、次のカードを送りこむには、この計算機の機械的部分のために各力ード・サイクルの10分の9の間、機械が遊んでしまうことをじゅうぶん承知していました。
それにもかかわらず、わたしたちは、もっと速くデータを送ることができれば、900%もスピードをあげられるという明白な結論に飛びつこうとしなかったのです。」