中国社会の抱える矛盾 3
問題はたとえば前記の陶部長の論文などが、現在の治安の悪化の原因を説明して次のように主張している点にあります。
「国際独占資本は現在も、またこれから先も長期にわたってわが国に対して浸透し、転覆を謀り、『平和的な(資本主義への)転化』を謀る活動を行うだろう。
事実、種々の敵対分子、重大犯罪分子が国外、境外の反動勢力の支持と影響を受けて、政治、経済、思想、文化さらに社会生活などの諸領域において破壊活動を行い、わが国の社会主義制度を転覆しようと謀っている」。
・・・すなわち、中国社会における刑事犯罪の激発を、国外の資本主義勢力と結託した国内の「反党・反社会主義分子」が行う破壊活動に原因するものとしているのです。
このような解釈は、天安門事件以来の外部陰謀説、平和転化説の延長にあるものです。
3月に中国に行ったことがありますが、冬だというのに人々は皆、半袖姿でした。
気温は25度、南国の太陽が輝いています。
私たちは北京からおよそ2400キロ南下して、広東省深馴市を訪れていました。
ここは香港と目と鼻の先、海の向こうに香港のビルが見えるほどの近さです。