冷戦後のアジアの動き 4
この点では、上海・浦東地区開発がいかに中央の主導性の強いものであれ・・・
依然、計画経済主導型の保守的思考しか持たない官僚だけでは、この開発はとうてい推進しきれないということがわかります。
かつて趙紫陽の下で市場経済主導型の経済運営に携わった改革派官僚たちの再登用が必然的に要請されてこざるをえないことになります。
ここでも、改革派官僚の間に受けの良いことで知られる朱鎗基副首相の役割が今日重視される理由があるのです。
いずれにせよ、湾岸戦争の結果、ハイテク技術が持つ戦略的意味が、軍事的意味合いを強めるにつれて、上海・浦東の開発はより重要度を増しつつあると言ってよいでしょう。石塚孝一氏によると、・・・むろん浦東開発には、外資・技術導入、インフラ整備などの面でなお多くの困難を抱えていることも確かです。
そう容易に計画が実現するとは考えにくいでしょう。
・・・それにもかかわらず、この戦略が今後、中国の内外政策に大きな影響を及ぼすことになるのは必至と思われます。