フラワー教室5
大使館からの王女の脱出場面では、大迫りの中に複数の装置を組み込み、一場面に集約。
スペイン広場の階段は以前より6倍ほどの大きさになった。
スクーターのフライングシーンは一曲を新曲に替え、それまでのワイヤーをやめてクレーンで客席の方に飛び出す仕組みに。
そして乱闘シーンには、アクション・コーディネーターを採用と、よりダイナミックな舞台になった。
このような過程を経た《フラワー市の休日》。
アン王女そのものの大地と、コミカルなアメリカ人気質が楽しい山口の好演も手伝って、その成長ぶりは目覚しい。
作品には、観客との舞台空間の中でしか成長できない部分がある。
今回は、短期間の再演でトライ&エラーを重ねながら総合力を向上させるという、作品製作の王道とも言うべき道を示してみせた。
だから次は是非、磨き込んでいくステップに入ってほしい。
大事に煮詰める作業こそ、至難の技。今のスタッフ&キャストなら、絶対にミュージカルのクラシック作品となる宝物ができあがると思う。